まず最初に、私は情報を自分勝手に利用、もしくは人として未熟なマスコミを嫌悪しています。テレビは好きです。相撲は若貴時代の頃に大好きでした。それ以降はあまり見ていませんが嫌いではありません。総合的に徐々に魅力的ではなくなったためです。でも、15年ぐらいは眺めていました。そんな個人の感想です。
あの小さいくせに投げにこだわるモンゴル人力士が、こんな大横綱になるなんて予想すらしていませんでした。モンゴルに多少の富を持ち帰るぐらいで終わる力士だと思っていた自分が恥ずかしくお詫びしたい気持ちです(笑)。ここ数年、角界を支えていたのは間違いなく朝青龍関、ただ一人。相撲道を含め、いろいろご苦労されていました。お疲れさまでした。
余計な苦労を負わされていた一つはマスコミです。メシの種拾いなのか知りませんが、彼らにも簡単にできる、取り上げやすい不祥事でもないことを不祥事に祭り上げ、騒ぎ立ててきました。相撲がマスコミに利用され続けていると思います。マスコミにも相撲を育てることはできなかったのか?...できたはずですが、それには苦労を伴い、必ずしもカネになるわけではありませんから、確実にカネになりやすいであろう叩くことだけに専念してきました。これからもその姿勢は変わらないでしょう。それに、こんなマスコミにカネを出す日本人の浅はかさにも悲しまさせられます。まだまだ突き詰められた貴重な可能性を、お手軽に消費し尽くしてしまったように思います。今では非常に悔しく思います。
あと、横綱審議委員会を始めとする私たち日本人にも責任はなかったのか?とても疑問に思っています。朝青龍には、常々、横綱としての品格が求められてきましたが、それを求めるられるだけの品格を、私たちは持ちえているのでしょうか?...答えは否です。外国人力士に相撲の将来を託した時点で、自己努力を諦め既存の利権を温存しようとした私たちに品格などあろうはずがありません。最終的には、自分たちの土地で、異国から来た才能豊かな者を、寄ってたかって吊るし上げたに等しいことをしてしまったように思います。
今後も何ら反省することなく、相変わらず外に何かを求めることを続ければ、同じような結果が繰り返されることでしょう。そうならないよう心がけていくことから始めたいと思います。