2010年 南アフリカW杯決勝戦 スペインv.s.オランダ 個人的な総括

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最高の舞台での美しいサッカー同士の初対決は、あまりにも実力が拮抗していたためだったのか、期待していたドラマチックな展開は一切なく、サッカー通好みの削り合い状況が続きに続いた末に、感動的なワンプレイではなく、微妙なファウルとミスジャッジで試合が決定的に動いてしまい、かくも無残な結末を迎えました。個人的には退屈で残念なゲームのパターンで、ゲームを楽しむという点では、早起きした甲斐がまったくない決勝戦でした。しかし間違いなく、スペイン代表、おめでとう!...って、こんなにコキ降ろされたあげくに言われても嬉しくはないか ww

実力差が目立ってなかったために、試合を決定付けたのは、ゲームスタイルと審判との相性だった、そんな試合でした。審判はもちろん公平にジャッジしていましたが、審判を上手く使えたのがスペイン。オランダも審判を何とかしようとしたけど結果が出るまでに至らなかったし、気にしすぎてプレイが萎縮してしまい、手足を絡めとられているかの様でした。もちろん、スペインの玉際の詰めの早さもあって、終始、封じられたのでしょうが、あんなにやりにくそうなオランダの姿は、今大会で初めて観ました。最後は疲労困憊の体で「お疲れさま」の声も虚しく響きそうな感じでした。

一言あるとしたら、私はこの試合が面白いと思いませんでした。ファウルを使って優位に試合を進めるのは、プロとしての常識ですが、それが試合の最後まで続くとなると、ファン目線ではまったく面白くありません。両チームの持ち味とする「創造的なサッカー」とは、真逆なゲーム進行に愕然とするばかりでした。

そんな試合でも、たった一つだけ、早起きした収穫があったのですが、それは「生(なま)で試合を見て、素直に感じること」でした。試合直後から、マスコミ各社がこの決勝戦を次々に報じていますが、そこには私が感じた真実のすべてが見事にフィルターにかけられて、口当たりの良い美談に変わっているかのようです。この決勝戦が、両者を疲弊しあい、極限まで削りあった、壮絶な試合だったことを感じさせてくれる報道は、どこにもありませんでした。再放送やハイライトでも同じことです。どれも勝者であるスペイン偏重のストーリーに見事に仕上げられています。

この試合を見るなら、できればノーカットで観てもらいたいです。ただ、すごく退屈で凄惨な決勝戦なのでオススメはしませんが。

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  • 親友に一言「いつも俺から連絡してるじゃん?たまには連絡くれ。」
  • 得意なことは「適当にごまかすこと。ごまかしきれなくなっての平謝りは次点です。」
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